研究のトップランナーを支える、働きやすい環境づくり MGTxの”場所”と”時間”に縛られない働き方

MGTx STORYでは、メタジェンセラピューティクス株式会社(以下、MGTx)の各メンバーが、入社のきっかけや事業にかける思いを語ります。今回は、MGTxで人事・労務担当として社員がよりよく働ける環境づくりに取り組む、藤田さやかのストーリーです。

藤田 さやか(ふじた・さやか)
メタジェンセラピューティクス株式会社 経営管理部 人事労務担当

<経歴>
慶應義塾大学総合政策学部卒業後、ロンドン大学大学院で修士号(開発学)を取得。大手メーカーや都内のインターナショナルスクールなどで人事を担当。ほか、国内の在留外国人の生活サポートなどにも携わり、2023年10月にMGTx入社。

社会貢献の視点から人事に携わる

学生時代は国際貢献に関心があり、とくに発展途上国の望ましい発展のありかたをテーマに勉強をしました。その中で日本の経済発展のめざましさに気づき、それを支えてきた技術力のあるメーカーに就職することで、より良い社会づくりに貢献したいと考え、大学卒業後に日立製作所に入社しました。

同社では人事部に配属され、その後のキャリアとしても法政大学国際交流センターでの外国人研究者の居住サポートや、都内のインターナショナルスクールで人事を担当するなど、一貫して“人”に携わり、社会に貢献できる業務を行ってきました。

その後、夫の海外赴任帯同や子育てが一旦落ち着いたところで、自身のキャリアに重きを置く生活にシフトすることを考えていた際に、知人からMGTxの紹介を受けました。実際にメンバーに会うと、腸内細菌叢移植(FMT)の社会実装や患者さんを助けたいというひとつの目標に向かって、一致団結している様子を、ひしひしと感じました。私がこれまでのキャリアの中で一貫して重きをおいてきた、社会貢献という軸にフィットすること、新しいことにチームでチャレンジするワクワク感を得てみたいと思いから、入社を決めました。

“ゼロから新しいものを作る”ことにやりがい

現在は経営管理部の人事労務担当として、研究者の皆さんにとってより良い環境を作っていくために、新人事制度の策定、採用活動、労務などに従事しています。これまで勤めてきた大手組織での人事労務の業務内容とは異なり、スタートアップならではの“ゼロから新しい取り決めを作る”業務が多く、やりがいを感じています。

正解のない中で答えを模索し、より良いものを作るために奔走することは、緊張感がありながらもエキサイティングなものです。また他の社員も感じていることだと思いますが、社長の中原の近くで、そのビジョンや思いに触れながら業務に取り組み、自らの視座を高められることも、モチベーションのひとつになっています。共に働くメンバーのことを第一に考え、常に新しいことにチャレンジをする経営者のもとだからこそ、志高く頑張ることができているのかもしれません。

MGTxが成し遂げようとしていることは、社会へのポジティブインパクトがとても大きいことです。日本初のことをチームで作り上げているということに、入社前に望んだ“ワクワク”をとても感じています。

個が高い専門性を持ちつつ、チームとしての団結力もピカイチ

MGTxを一言で表すと、「専門家集団のかたまり」です。メンバーを見ていると、各分野のトップランナーがトップスピードで走っている、そんな印象を受けます。議論したことの具現化や実現がとても速く、最終的な目標にどんどん突き進んでいっているようなスピード感があります。

また、各々がさらに専門知識やスキルを高められるよう、MGTxではリスキリングを目的に外部のセミナーへの参加も積極的に推奨しています。私も、入社後いくつもの労務セミナーを受講しました。来年度は「スタートアップ企業における組織・人事」に関するセミナーを1年かけて受講する予定です。外部で学んだことをMGTxに持ち帰り、活かすことを目指しています。

さらに、個々人が高い専門性を持ちながら、かつ専門外の分野への傾聴力も高いことに驚きました。立場に関係なく、コミュニケーションがフラットで、風通しがとても良い組織風土だと感じます。そうしてお互いにリスペクトの気持ちがあることが、チームとしてのまとまり、団結力の高さにつながっているのだと思います。専門家集団からの学びが多く、緊張感はありつつも、心理的安全性の高い環境で仕事が出来ることをとてもありがたく感じています。

リモートワークだからこそ、コミュニケーションを大切に

MGTxの働き方としてユニークなのは、全員がリモートワークであるということと、前述の通り、始業と終業の時間を自分で決められるため、時間にも場所にも縛られない働き方ができるということです。時間に左右されず研究に没頭できるというメリットから、研究者それぞれが働きやすく、価値を生む仕事に専念できる環境であると感じています。一方で、人事評価にあたり個々人の働いている様子を見ることが難しい面もありますが、「途中経過ではなく結果で判断する」という会社のポリシーにより、この形をとれています。

また、年に2回、4月と10月に実施される「合宿」も特色のある取り組みです。2泊3日で、日本各地の任意の場所で行われるのですが、普段はリモートでコミュニケーションをとっているメンバー同士が、面と向かって議論を重ねられる貴重な場となっています。
そのほかにユニークな取り組みとしては、2ヶ月に1度、15分間の「保健室」という時間を設けていることです。これまでの人事経験から、半年に1度程度の突発的な面談では社員の変化に気づくことは難しいと感じており、メンバーの顔色や声の調子を定期的に確認するという目的で始めました。普段はリモートでのコミュニケーションになるため、体調の変化にはお互いに気づきにくく、チャットで送るほどでもない相談事やプライベートの雑談などを交わす場面が少なくなります。「保健室」は、そのようなリモートワークのデメリットを補完する場として機能しています。

より良い環境づくりで、FMTの社会実装を支える

MGTxはこれからさらに大きく成長していきます。仲間とともに新しいことに挑戦し、道なき道を作っていきたい、そんな方にぜひチームに加わっていただけたら嬉しく思います。また、私たちはさまざまなステークホルダーと誠実な関係を構築しながら、社会とつながり、貢献していくことを大切な価値観の一つとしています。そのため、採用の場面においては、取り繕うことなく正直にお話されているかどうか、前向きなお人柄かどうか、という点も重視しています。

FMTの社会実装は、日本で初めての取り組みです。人事労務の担当者として、研究のためのより良い職場環境・風土づくりを行っていくことで、チームの一員として達成に向けて尽力していきます。そして、これから大きく成長していくMGTxで、私自身もリスキリングをしながら、どんどんと新たな取り組みに挑戦していきたいと思います。